時代の移り変わり
このところ各企業では、とにかくECOが優先で,「会社として地球環境を考え、社会貢献している」というイメージをアピールしています。ユーザーからの共感を得たい、いいことを行っている会社という、いわゆるステータスを作るのに懸命のようです。
ECO事業というものは、それが会社の利益に直結しているわけではありませんし、ECO政策もすぐに経済効果が現れるものでもありません。しかし、特に自動車業界ではそうでもありません。間違いなく、最も企業がしのぎを削っている分野です。
ECO減税や高燃費などもそうですが、そもそもガソリン車の排気ガス自体をなくしてしまおうという動きも活発になってきています。
何とドイツでは「2030年までに化石燃料燃やす新車の販売を禁止する法案」というのも出てきているのです。2030年でガソリン車は消えるのでしょうか?VWグループ、メルセデス・ベンツ、BMWといったドイツ企業では、電気自動車を本格的に開発、導入すると発表しています。これはもうECO政策どころのレベルではありません。
アメリカでも、電気自動車を販売しないと反則金を払わせる、という制度を立ち上げています。電気自動車新規参入のテスラなどは、クルマを売る時の利益よりも、むしろ電気自動車を作ると入ってくる報奨金収入の方が良いような状況にもあります。
中国においても、国内のメーカーにリチウム電池増産を促し、現在でも世界一の生産能力なのに、更に倍増させる動きを見せています。